2012/11/21

CARTA partita

岩手県の県都・盛岡の中心街は、古い建物、ふるくから続く店、
ゆかりの文化人の足跡、町の真ん中をゆったりと流れる川、
などのおかげか、穏やかで文化的な雰囲気を持つ街です。

築約200年、当時もいまも荒物屋さんであり続けるお店、とか。













グッとくるものがそこかしこにある、グッとくる街の中にあって、
ひときわグッとくる喫茶店、cartaさん。
県民会館の裏にひっそりと、盛岡のふだんの暮らしに
寄り添うような佇まいです。

看板もすてき。
















そちらで開催中の、cartaのcarta展にお邪魔してきました。
目的は辻恵子さんのポストカード作品。
先日投稿した、4年目のNYG展にご出展くださる作家さん。

とても素敵なイラストを描かれるので私もファンです。
どうしても見に行きたくて、自分の本業(住宅設計)の
打合せとブッキングした、というわけです。


購入してきたのはこちら。












・・・写真がドヘタクソで・・・(泣)ず、ずびばぜん・・・
実物はもっといいので是非ともcartaさんへ!
(この写真で判断されては関係各所に申し訳ない・・・)

辻さんのこのイラスト、白地に黒で描いた数字をうまく切り抜いて
キャラクターを生み出しているわけですが。
見事にストーリーになっていることに、見るたび驚嘆します。

独特のこの感じ、本当に見飽きなくて、じっと見ていると動き出しそうです。
素敵なものに触れて自分のアンテナが反応する瞬間、
ほんの一瞬だとしても、とても楽しい・刺激的な体験です。

絵本も出版していらしたり、HPでも紹介されてたりするので、
ぜひご覧ください!


ところで、タイトルの『carta partita』。
用船契約書を意味する“charter party”の語源となった、
中世のラテン語なのだそうです。

大昔の海運事業は事故も多く、契約に関わるひとが不慮の事態に
陥ることもとても多かった。
行く先の外国が、自分たちとはまったく違う文化・風習・制度で
成り立っているのは現代と同じ。
だからトラブルもとても多い海運の世界では、一枚の紙に詳細を書き、
関係者の人数分にその契約書を裂いて保管し、なにかことが起これば
それを持ち寄って確認し、齟齬や間違いを防いだのだそうです。

『carta partita』というのは直訳すると、『分割された紙』の意味だそう。

まったく違う趣旨、デザインの様々なカードが集まって、
ひとつの楽しい世界を構築している“carta の carta 展”を見て、
そんな言葉を思い出しました。


そして辻さんもご参加くださり、webで告知してくださっている
New Year Greetings展、こちらも、日本各地にいらっしゃる
たくさんの作家さんから、新しい年を祝う心が集まってひとつになる
楽しい展示ですよ!

市販の年賀状や、宛名書きソフトの付録イラストでつくる年賀状とは
まったく違う、素敵な作品がそろう展示ですが、
ご興味のある方は、ぜひfacebookページ(→)からお尋ねください。