2013/12/12

ふるきをたずねて

突然ですが、試験に合格しました。

合格通知!社会人になっても合格って嬉しいね。














古民家鑑定士、という資格です。

岩手には“南部曲がり家”と呼ばれる、この地方特有の古民家があります。
母屋と厩がL字型につながって、大屋根の映える美しい建物で、
昔からこれが好きでした。

だからというのではないのですが、今回試験を受けてみました。

この資格の仕組みでは、築50年を過ぎて、基本的にはビスや金物を使わない、
いわゆる在来工法より以前の構造で建てられた住宅を古民家としています。
(このあたりの定義は岩手県古民家再生協会HPをご参照頂くのが早いかも)

こういった古い建物を、単純に住居としてだけでなく、文化財として
後世に伝えようという動きはこの数年でずいぶん活発になっているようです。

参考写真。曲がり家ではありません。
















茅葺きやこけら葺き、大屋根に板壁、土壁など、
自然の素材の質感を至る所に感じる古い建物は私も大好きです。
美しいし、やはり精神の奥深くから、自分につながる糸のような感覚を感じます。
住んだことがあるわけでもないのに懐かしく感じる、不思議な感覚。

それだけでなく、もう少し新しい建物、たとえば築30年とかの住宅でも、
新築当時にきちんと考えて造られた建築は、適切に手を入れ、
必要に応じて間取りなども作り替えることで、今でも充分に快適な家になるし、
何代にもわたって住み継がれていく、というのが、経済的に、だけでなく文化としても
大事だと思うのです。

古い住宅は最新の住宅よりも、断熱や造作など、性能と機能の両面で
劣ることが多いです。
ですが、性能や機能は、それこそ現在の工事技術で飛躍的に高めることができますし
壊して新築するより費用も抑えられたりするので、住む人にとっても有益な結果を
生むことにもつながるでしょう。

ケースバイケースで、新築が良いのか増減築や改築が良いのか、
まったく違いますけれど、その両方のメリット・デメリットを知っていて
適切に判断できる設計士でありたい、と思って、古民家鑑定士の資格も
取ってみた次第です。えへ。

古民家でなくても、リフォームも新築もこれまでに実績を積んできましたが、
岩手の気候風土に合った住宅のこと、日々勉強してよいご提案が出来るように
がんばります。

数寄屋の妙、触れてみたいですねー。