2014/07/12

木の香り、木の手触り

ここのところ更新のたびに、前回からだいぶ間が空いたことを反省して
もっとマメにブログも書こうと思っていたのに、またひと月以上空きました。
そろそろまずいなと思っていたら、ご心配頂いたりお叱り頂いたり・・・
申し訳ありません、頑張ります。

先月は、原木の仕入れを生業にする木のプロにお誘い頂いて、
盛岡木材流通センターに行ってまいりました。
(原木というのは、おおざっぱにいえば丸太のままの木のことです。)

木材搬入中。













毎月第3週の木曜日に入札が行われ、その何日か前からは応札する方々が
下見に訪れるのだそうです。

針葉樹と広葉樹は別の山にきちんと分けられていて、建築の構造などに
よく使われるのはカラマツやスギなど。
この日も、針葉樹の山はほとんどそうでした。

広葉樹のほうは構造材ではなく、木目の美しさを活かして
造作材(収納の戸やカウンター天板、扉・引戸など)として使われることが多いです。
この日はクリ、ケヤキ、オニグルミなどが割合に多く、
珍しいところではウワミズザクラ、アオダモ、エンジュといった木や、
ブログに何度か書いた二戸のプラム工芸さんでおなじみの
オノオレカンバなどがありました。

それぞれの木には樹種名を書いた札がついていて、
珍しい木でも見ればわかるようになっているのですが、
普段は製材した、つまり板状なり柱状に木を切り出して表面を綺麗に削った
木材ばかりを見ているので、恥ずかしながら木目や樹皮を見ただけでは、
何の木かわからないことも多々あり、設計士としては
反省しきりでした。













上の写真にも写っているとおり、かなりたくさん切り出された木があったんですが、
連れて行ってくださった木のプロによれば、
ぜんぜん少ないほうだそうです。

というか実は、いまは競りに出される木の料が一番少ない時期で、
一年でもいちばん少ない時期。
というのも、樹木は夏場にたくさんの水分を地面から吸い上げて育つので、
この時期は木の内部に水分が多く、切り出しても乾燥に時間がかかるし、
切り出した木も湿度の高さが原因で、木肌が変色したり腐ったりカビたり、
いろいろと不都合が多いので、あまりこの時期に山から下ろしてくるのは
良くないのです。
だから、この木材流通センターも、一番活気づくのは晩秋から初冬だそうで。

実際このときも、既に変色が始まって化粧材(見せる場所で使う木材)
にはとても使えない、という状態の木や、太さ・長さ・曲がり具合から言っても
どの用途にもあまり使いようのない、なぜ今切った!?と思うような
木もあって、胸の痛むような瞬間や残念な思いもあったりしました。

私も木造住宅の建築に携わる者として、木は大好きなので、
一番面白い時期ではなかった、というのは残念でしたが、
それはそれとして、丸太の時点で目利きができないと製材の善し悪しも
コントロールできないものなので、とにかくこういう状態の木を
きちんと見て覚えていくことも、今後の設計には重要だと痛感しました。

わからないなりに今後も通ってみたいなあ、と思っています。
設計士が来るのは珍しいらしいので、プロ達の邪魔にならないように
気をつけなくては・・・