2015/07/18

火種

以前の記事に(だいぶ後ろのほうに)書いていた、
NHK文化センターの“建てる前に学ぶ”住宅セミナーですが、
3シーズン目に入って継続しています。
私もずっと通っていて、勉強させて頂いています。

『家と人。』の加藤さんが講師
















家を建てようと思うかたの理由やきっかけは、
想像をはるかに超えて様々でした。

私が今までお会いしたお客様はどなたも、
私に設計を依頼しようと思ってくださっているか、
すくなくとも私を選択肢のひとつに入れてくださっている方です。
職業・生活リズム・価値観が多様なたくさんの方々と会ってきたつもりでも、
私にお声がけくださった時点で、だいぶ選考したあとのことなので、
まず基本的に相性が合いやすい状態からヒアリングが始まります。

その視点では絶対にわからなかった、本当の『お客様目線』が
そこにありました。
プライバシーを守るためにもここに詳細は書けませんが、
これからの私の設計思考に大きな影響を受けている実感があります。

でも私が影響を受けていい気持ちになっているだけでは、
誰のためにもなりません。何の役にも立ちません。

上にも書いたように、私が設計をするお施主様は、
もういろいろ情報収集をして選考した結果、私を選んでくださいます。
その、選考以前の情報収集の間にこんなこと悩んでたのか!と気づいた今、
間違った情報に踊らされたり、偏った情報に影響されたりする不幸を
できるだけ減らすための機会を作る必要があるのではないか、
と考えるようになってきています。

私はこのブログで、自分の仕事の件数自慢や建築哲学を披露する、
なんてことはしたくありません。
自分が人様のブログを読むとき、そういう記事は面白くないからです。
まして、これから家を建てるのに重要な情報など、
こういう場では正しく伝わらないリスクの方が大きすぎます。

そういうことは、きちんと互いに向かい合って話すことだと思います。
具体的な内容は決まったらまたお知らせしますが、
面白い、良い話が飛び交う場を作れるように動いています。

『良い家を作る。』
この使い古された言葉が指し示すべき理想はごく単純で、
しかし道は遥か遠く険しく、しかしそこへできるだけ近づきたい。
いま、あまり表に出さないように、静かに燃えています。