2015/10/17

プロセス(茶話会のお知らせ)

一昨日、岩手山に降った雪はしばらく残りました。











着実に、季節は冬に向かっています。当たり前ですが。


朝がもう寒い盛岡、アイーナもだいぶ乾燥していましたが、
10月12日の月曜日に茶話会を行いました。
飲み物もホットが人気でした。

さーて、来月の茶話会は・・・

11月8日の午前9:30から、アイーナの809号室で行います。
ウェブサイトのフォーム不具合は解消しましたので、
こちら☆からご予約を頂ければ、と思います。












10月の茶話会では、子供部屋を残しておくということについての話が印象的でした。

「お子さんがお二人ですか~、じゃあ6畳の部屋がふたつ要りますね~」
こういうのを設計とは言いません。

暮らし方によって個室は不要な場合もあります。
むやみに、ろくに工夫もしないありきたりの部屋を増やせば、
面積が増えて建築コストも増大します。
そして、10年足らずで子供は出て行き、部屋は過剰に大きな物置に変わる。

そうならないように、未来をできるだけよく想像して、本当に必要なことを
取捨選択するために打合せがあるのだし、その過程も設計のうちです。
だから私は、個室の要望があっても、本当に必要かどうかを時間をかけて
施主とご家族それぞれ、ご自身の心に問いかけて、探って頂いています。

「家と人。」の加藤さんも、その個室は、その広い納戸は、趣味室は、
家事室は、書斎は、本当に必要ですか?と、セミナーの時に
問いかけを投げかけていらっしゃいます。

でも、それは個室を作ってはならない、という意味ではないのです。

ある方が、お子さんの幼稚園時代から高校時代にわたって、
課題で作った物や表彰されたものを、きちんときれいに残しておくために
子供が巣立ったあとの部屋を『想い出部屋』として使う、と
おっしゃったんだそうです。

そのことに憧れた参加者の方から、やっぱり部屋は要らないんでしょうか、
と聞かれたのですが、そのように想いを持って、きちんと手をかけて
保存していくならば、それはとても素敵なことではないでしょうか、
とお答えしました。












理由のない固定観念や、「そういうもんでしょ」という思考停止によって
無駄なお金を失うのは大きな悲劇だと、私は思います。
逆にきちんと理由があって、意味があるならばそのご要望は、
たとえそれが他人には理解されづらくても、大切にすべき、
惜しまずにかけるべきコストになるのだと思います。

会の終盤では、「高気密高断熱の家は乾燥すると聞かされた」という疑問も
伺いました。
よく伺う話で、確かに事実でもあるんですが、ひとことで言い切ってしまうと、
やはり曲がって伝わります。

乾燥するのは物理現象ですから、きちんとメカニズムがあります。
その説明がきちんとなされていれば対策も適切に取れるので、
問題にはなりづらいのですが、そのことはあまり伝わらずに
結論だけ一人歩きしています。
まさに、「そういうもんでしょ」という固定観念です。

そういう余分な言説、雑な考え方にとらわれないためには、
嘘も本当も垂れ流しのインターネットに時間をかける前に、
しっかりと自分たち家族に必要なものを見極めることのほうが
ずっと重要なのだと思うのです。

そんな話を、肩が凝らない程度に話せれば、茶話会の役割は
果たせるんだろうな、と、今月は感じました。