2016/01/15

塗る

過日、友人の塗師さんのところで作業を見せて頂きました。











漆の器、ひいては漆そのものや漆を掻く姿など、
ひとの命より長い時間、姿を変えずに営まれているようにも見える
この素晴らしい世界に魅了されて、
なんか今までもいろいろ書いてきたんですが
実は「まさに塗っている姿」を見るのは初めてでした。




なんかもう、クチあけて見てましたですねー。

何度も同じ動画を繰り返して見ているように、
精密に同じ動作を繰り返しているように見える。

でもよくよく見ると、ほんの少しづつ動きが微妙に違う。
ひとつひとつの木地が、微妙に違うのに合わせて
最適化しているんでしょう。
自分では塗れないので想像ですが。











木で出来ているんだから当たり前ですが、同じ形の椀に見えても
個体差があります。

『同じことをする』んじゃなくて、『同じものをつくる』ために
微妙に仕事を変えていく、変わっていく。
仕事にルーティンワークなどないのだ、と思い知らされます。











このあとも、まだまだ手を掛けられて、
陰影を閉じ込めたような漆の器が
ようやく完成します。