2017/06/30

盆地、と言うと地質学的に違う場合もあるが、
“山あい”の風景のありようが昔から好きであるらしい。
高いところから見下ろすのもいいし、
盆地から重畳たる山々を眺めるのもいい。

神々しく光る。












昨年の4月に書いた山の上のダンジョンに行ってみた。
山頂にあったのは権現様のモニュメントだった。

モニュメントの周囲は展望台なのだが、
近年、権現様のアゴのあたりのコンクリートが剥落して
危険なので、権現様のアゴの下(権現様の正面あたり)には
立入禁止だった。
仕方がないので、立ち入りを許された場所から、下界を撮る。











見下ろしたとき、街のつくりからそこで生活するひとの
動きまで一望出来て、想像が膨らむ。

甲信地方に車で向かうとき、中央道を使うと、
道路が比較的標高の高いところを通っていくから、
向かっていく街々を左右に見下ろして進む。

タイミングがいいと盆地に霧が立ちこめて、
なんとも言えない雰囲気を感じる。
この霧を裂いて、武田氏の軍勢が出陣していったのか、
とか、妄想がはかどる。

高低差のある風景は、天候や時間帯によって、
同じ風景でも色がずいぶん違う。
その飽きなさ、変わるさまもいい。











盆地にいて山々に囲まれているときは、
その山のはるかな向こうまで飛んでいく鳥の姿を
想像したりもする。

囲まれて、切り取られているからこそ
向こう側に意識が飛んでいくのかもしれない。











東京で暮らしていたあいだ、最後まで慣れなかったのは
地平線の、空と地面の境目がビルであることだった。











いまの僕にとって故郷とは、この碧さのことを指している。











余談だが、ぼんち揚げという煎餅がある。
よく関西で売られている煎餅で、
同じようなものが関東では歌舞伎揚げという名前になる。
岩手では歌舞伎揚げを見るほうが多いかも知れない。

なんにせよ甘じょっぱい揚げ煎餅で
昔から好きだったのだが、丸みを帯びて
真ん中がへこんで見えるから「盆地揚げ」
なのだと思っていたら、ぜんぜん違った