すごい人出だった。
ひとを案内して八幡宮へ行ったのだが、
盛岡の流鏑馬を見るのは僕も初めて。
テレビのニュース映像などで見るよりも、
馬の駆ける速度も、筋肉の躍動感も、
蹄が土を噛む音も、ずっと間近で、激しく響いていた。
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力強く引き絞って矢を放ち |
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見事に的中!! |
馬は、サラブレッドではないようだ。
現代の競馬の馬よりも、背が低く、胴も脚も太い。
烏帽子をつけ箙(えびら)を背負った、昔の装束の射手を
背に乗せている姿は、力強くてバランスも良い。
以前遠野で見た馬も、すこしずんぐりして温和しく、
頑丈そうでおおらかな姿だった。
そのおおらかさが、見ているこちらに、
なにか赦しを与えてくれるような気持ちになる。
身近に馬がいることを、もっとありがたく感じねばならない。
もっと触れあいたい、と思った。